ドイツリートを好きなわけ

こんにちは。

東急田園都市線の青葉台駅から徒歩15分の横浜市青葉区榎が丘にある「あやのピアノ音楽教室」ピアノ講師の中村あやのです。

私は、ドイツリートが大好きで、ドイツリートを学びにドイツに3年間留学しました。

ドイツリートというのはドイツの芸術歌曲のことで、詩と音楽が深く結びつき、またピアノが伴奏の域を超えて充実し、歌と対等な存在になっています。

ドイツリートと出会った時、「私がやりたかった音楽はこれだー!」と雷に打たれたような衝撃を受けました。

なぜならば、私は昔から、ピアノを弾く時それが言葉のないピアノソロであっても音楽に歌詞や物語をつけていたからです。

曲を弾く時、まず舞台や登場人物や時代背景を設定して、この和音はこういう感情、調や音型が変わると事件が起きて‥など完全なる妄想をしていました。

小さいうちは好き勝手に想像して、時に楽譜に書き込んだりしていましたが、少し成長して作曲家について調べたり考えるようになると、作曲家が持っている特徴や色のようなものを感じるようになり、これは果たして私が勝手に妄想するイメージと合っているのかな、と疑問に思うようになりました。

できることなら、作曲家に聞いてみたい。

「ここは私は淡い恋心みたいな気持ちを感じるんですが、シューマンさんはどんなことを思って書いたんですか?」と。

シューマンは1810年生まれで1856年に没しているので、さすがに答えは返ってきません。

そんな時、ドイツリートに出会いました!

ドイツリートには、詩が付いているので、まさに音符の上に言葉が書いてあるんです!

例えばシューマンがその曲の中で表現したかった「Liebe(愛)」はこんな響きなんだ!と知ることができるのです。

モヤモヤが一気に晴れて、そのドイツ語が持つ響きと音楽がガチっと手を組んで、さらに歌い手とピアニストが空間で融合して音楽の花が開く!

まだまだドイツリートの好きなところを語りたいところですが、一気には語り尽くせないので今日は好きになったきっかけ編をお送りしました。

ちなみに、私にドイツリートを紹介してくださったのは友達の伴奏でついていった歌の先生からですが、一番初めの曲はブラームスの「Botschaft(ことづて)」でした。

なかなか渋くてピアノも難しい曲ですが、歌とピタッと合った時に震えたのを覚えています。

 

 

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