形式美
こんにちは。
東急田園都市線 青葉台駅から徒歩15分の横浜市青葉区榎が丘の『あやのピアノ音楽教室』のピアノ講師、中村あやのです。
今日のテーマは、形式美について。
といっても難しいことは何もないです。
音は、なかなか目で見ることができないものですよね。
それを手に取ったり、形をとらえたりすることが難しい。
なので、音楽には形式があります。
バロック形式とか、ソナタ形式とか、ロンド形式とか、変奏曲形式とかusw
わかりやすいもので言ったらA-B-A’形式は、最初に提示されたAが、違う要素を持つBを経て、またAが戻って来て終わります。
この「戻ってきた~」A’が、心の安心を生むのです。
回帰した感。キター!おかえり~の感じ。
単純な形式でも、複雑な形式でも、その形を把握して弾くことはとても大事だと思います。
ある時、古典派ソナタを練習していて、「なんで毎回リピート記号あるのかな?同じ繰り返しなのに」と思っていて、シュヌア先生のマスタークラスで「レッスン時間も限られいるし」とリピートしなかったことがありました。
そしたら、「なぜリピートしないの?君は楽譜に書かれてる意味を知らないのかい?」と形式の重要性と黄金比について教えられました。
黄金比とは、人が最も美しいと感じる比率のことで、パルテノン神殿やミロのヴィーナス、身近なことでは葉書の縦と横の比率等があります。
音楽も、リピートを含めた長さで美しい比率ができているとのことでした。
なるほど。
目に見えないからこそ、手で掴められない音楽だからこそ、形式というのは私たちに音楽をより、わかりやすく捉えやすくしてくれているんだなぁ。
今練習している曲が、どんな形式になっているか、リピート記号はあるか、それを理解して弾いているか考えてみるのもとても楽しい勉強ですね。