伴奏合わせは楽しいぞ 合唱伴奏とソロ伴奏
東急田園都市線の青葉台駅から徒歩15分の横浜市青葉区榎が丘にあります「あやのピアノ音楽教室」講師の中村あやのです。
今日は午前中に合唱の伴奏、午後にソプラノリサイタルのソロの伴奏合わせがあり、一日伴奏デイでした。
合唱は、さくらももこさん作詞の『ぜんぶ』と若松歓さん作詞作曲の『いつまでも』の2曲をやりました。
初めての曲を合わせるときのドキドキは、いつもあります。
指揮者の一振りで「おおお、テンポは思ったよりゆったりね!」と頭を切り替えて、前奏はこういう風に弾いてほしそうだなとか、
このテンポだったらブレスはどこかな?とか、想像していたよりも響きが揃ってる~とか、この和音はかなり歌とピアノがぶつかってるんだ~とか、
伴奏者として瞬時にいろいろ考えます。
音の取りにくいところ、ピアノが入ることで歌いやすくなるところ、バランスなんかも整理して、大人数が同じ音楽の方向を向いて創っていく合唱は、やっぱり素敵です。
そして、合唱は音楽に乗って歌詞もいい!
弾きながら、何度もグッと胸が熱くなりました。
「最後に『ぜんぶ』を通そうか?」と聞いた指揮者に「全部(『ぜんぶ』と『いつまでも』)?それとも『ぜんぶ』(だけ)?」と永遠に続く会話に笑いました。
合唱はこれから11月の音楽祭に向けて、どんどん仕上げてゆく予定になっています。
午後の伴奏合わせは、日本歌曲やモーツァルトの歌曲とオペラアリアを中心に合わせました。
合唱とはまた違い、歌手とピアニストが一対一の伴奏合わせは解釈のすり合わせに近い感じがします。
例えば、今日は中田喜直作曲『悲しくなったときは』の解釈を二人で話し合いました。
どんな人物がどんな心情でいつその言葉を発しているか、だったらこのテンポでこの口調で目線はこうなるよねと、
詩から音楽を逆算したり、言葉はこうだけどこの和音って晴れ晴れしてるからこうやらない?と音楽からアプローチしたり、
二人でやりたいことを共有して方向を決めました。
この作業がたまらなく好きです。
こちらは11月27日「越智里奈ソプラノリサイタル」にて演奏予定になっていますので、ご興味ありましたらぜひお気軽にお越しくださいませ。